【マラソンシューズの選び方】走りが変わる、足も守る正しい選び方とは?

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カラダの説明書 緑橋の春藤謙介です。
「どのシューズを選べばいいか分からない」
「店員さんにすすめられるまま買ってしまった」
そんな方は意外と多く、合わないシューズによってフォームが崩れ、膝や腰を痛めてしまうランナーも少なくありません。
マラソンでのケガやパフォーマンスの低下は、実はシューズ選びのミスが原因になっていることもあります。
今回は、「マラソンシューズを選ぶ際の重要なポイント」について詳しく解説します。

正しいシューズ選びがパフォーマンスを左右する理由
まずは「なぜシューズ選びがそこまで重要なのか?」という根本の理由から解説します。
足に合っていないと怪我のリスクが高まる
足の形に合わないシューズを履くと、地面からの衝撃をうまく吸収できず、膝・足首・股関節に負担が集中します。
実際、足に合っていないシューズで走ることで起こりやすい代表的なケガは以下の通りです。
・シンスプリント(すねの痛み)
・足底筋膜炎
・ランナー膝(腸脛靱帯炎)
特に初心者ほど「サイズ感」だけでなく「足の幅」「甲の高さ」「アーチの状態」を確認する必要があります。
フォームが崩れる原因になる
シューズが合っていないと、自然な足の動きが制限され、フォームの乱れにつながります。
たとえば、ソールが硬すぎたり、かかとが浮きやすかったりすると、無意識に走り方を変えてしまい、結果としてスピードや持久力に悪影響を及ぼします。
シューズは“足の延長”として機能するものです。
合わないものを履けば、それはまるでサイズ違いの義足で走っているようなものです。
疲労の蓄積スピードが変わる
シューズのクッション性、反発力、軽さなどは、身体の疲れやすさに直結します。
特にフルマラソンでは後半の失速を防ぐために「いかにエネルギーを効率よく使えるか」が重要で、その鍵を握るのがシューズです。
靴選びを間違えただけで、タイムはもちろん、レース中やレース後の身体の状態も大きく変わります。

シューズを選ぶときの3つのチェックポイント
ここからは、具体的にマラソンシューズを選ぶときに押さえておくべき3つのチェックポイントを紹介していきます。
自分の足型・接地タイプを把握する
まず前提として、自分の「足型」と「走り方(接地の仕方)」を知ることが最重要です。
・扁平足 or ハイアーチか
・足幅は細いか広いか
・かかと着地か、ミッドフットか、フォアフットか
スポーツ店や専門のランニングショップでは、足圧測定やフォームチェックをしてくれるところもあります。
こうした客観的なデータをもとに選ぶと、失敗しにくくなります。
用途とレベルに合ったシューズを選ぶ
マラソン用のシューズには、主に3つのタイプがあります。
・クッション重視の「トレーニング用」
・安定性と反発力のバランスが良い「中級者用」
・軽量で反発力の高い「レーシングモデル」
初心者がいきなりレーシングモデルを履くと、脚への負担が大きくケガのリスクが増します。
まずは脚力と走行距離に合ったモデルを選び、「練習用」「本番用」と使い分けるのがベストです。
試し履きの際は“歩くだけ”でなく“走って”確認する
意外と見落とされがちなのが「店内での確認方法」です。
履いて立っただけ、少し歩いただけでは、本当に合っているかどうかは判断できません。
・つま先があたらないか
・かかとが浮かないか
・足の甲に当たる部分はないか
・走ったときの着地感、反発力はどうか
ランニングマシンが置いてある店舗や、短い距離を走れるスペースがある店舗を選ぶと安心です。
最後に
マラソンシューズは、単なる道具ではありません。
42.195kmという長い道のりを一緒に走り切る、“相棒”です。
だからこそ、見た目や流行り、価格の安さだけで選ばず、「自分の足」「走り方」「目的」に合った1足を見つけることが、パフォーマンス向上とケガ予防の最短ルートになります。
整体やパーソナルトレーニングの現場でも、シューズ選びでフォームや痛みが劇的に改善するケースは少なくありません。
もし、「走っていると膝が痛くなる」「後半に脚がつる」などの症状があれば、靴の見直しも視野に入れてみてください。
