G-PVZDF61VZF 【変形性膝関節症】過去の怪我が原因になりうるかも? - カラダの説明書

【変形性膝関節症】過去の怪我が原因になりうるかも?

謙介春藤

こんにちは!緑橋で整体院をしている【カラダの説明書】の春藤謙介(シュントウ ケンスケ)です。

前回まで、膝関節に関わる怪我を解説してきました。

今回は、そんな膝を怪我した後に注意したい疾患について解説していきます。

それは、変形性膝関節症(膝OA)です。
よく、高齢者の方でO脚やX脚がひどくなっている方を見ませんか?

あれは、変形性膝関節症と言って、膝が変形してしまっている状態になります。

今回は、そんな変形性膝関節症について、変形性膝関節症とは何かやどんな人がなりやすいのかについて解説していきます。

変形性膝関節症とは?

変形膝関節症とは、膝にかかる負担を和らげてくれる、関節軟骨がすり減ってしまい、それに伴い骨もすり減って変形してしまう病気です

これを変形性膝関節症と言います。

この変形性膝関節症は進行性で、一度なってしまうと、今の医学では回復させることはできません。

予防していくためには、とにかく膝関節にかかる負担を減らしていく必要があります。

これは、関節軟骨がすり減ってしまっているので、それを補うことが必要になります。

変形性膝関節症の症状とは?

変形性膝関節症は、まずは膝に痛みや可動域制限が起こります

よく起こる可動域制限は、膝関節が伸び切らなくなるという制限です。

これにより、筋力発揮もしにくくなり、さらに変形性膝関節症の症状は進んでしまいます。

また、症状が進むと、歩行や階段昇降で膝関節に痛みが出現し、関節に腫れや水が溜まることもあります。

さらに進行してくると、痛みや変形が強くなることで、歩行も困難な状態になってしまいます。

また特徴的な症状として、夜間痛や安静時痛なども見られます。

変形性膝関節症の原因は?

変形性膝関節症の原因は、以下のものが考えられます。

✅加齢

 →関節軟骨がそもそもすり減っており、さらに加齢により、筋力が低下してしまうことで、膝関節にかかる負担が増え関節軟骨がすり減る

✅肥満

 →体重が重いぶん膝関節にかかる負担が大きくなり、関節軟骨がすり減ってしまう。

✅O脚やX脚

 →膝に掛かる負担が内側や外側に偏ってしまい、片方の関節軟骨が潰れやすくなってしまう。

✅過去に膝関節の怪我をしたことある人

 →半月板や前十字靭帯などの損傷

これらは、ある程度、運動や治療をすることで、予防することができます。

変形性膝関節症は、一度進行し始めると、元通りに治すことはできない疾患です。

進行が進まないようにするためにも、日頃から身体を動かして、筋力を高めていきましょう。

どんな人がなりやすいか?

ここは少し原因に似ているところがありますが、変形性膝関節症になりやすい人には特徴があります。

男性より女性に多い?

変形性膝関節症は、男性よりも女性に多いと言われています。

これは、理由がはっきりしていません。

考えられる理由は以下のとおりです。

○筋肉が少ない

○男性に比べて関節が小さい

○ハイヒールを履くことが多い

○閉経後に女性ホルモンが減少すること

→関節軟骨の成分である、コラーゲンは女性ホルモンの中の、エストロゲンと呼ばれるホルモンによって生成されます。

 そのため、閉経後女性ホルモンが少なくなってしまうと、変形性膝関節症のリスクが高くなってしまいます。

運動をしない人

運動不足には、変形性膝関節症になる可能性を高めてしまう要素がいくつかあります。

まずは、筋力の低下です。

前述したとおり、筋肉には、膝関節に関わる負担を軽くする役割があります。

そのため、運動不足になり、足の筋力が落ちている方は、変形性膝関節症になるリスクが大きくなります。

また、運動不足は、筋量は減りますが、体重は増加してしまいます。

体重が増加すると、膝に掛かる負担は、とても大きくなり、変形性膝関節症のリスクを高めてしまいます。

身体を動かさなくなってしまうと、関節の柔軟性にも問題が起きます。

柔軟性が失われてしまうと、筋力が最大限発揮できなくなりますし膝に掛かる負担も増大してしまいます。

これらの理由から、運動不足は変形性膝関節症のリスクを高める要因となってしまいます。

過去に膝関節に怪我をしたことがある人

変形性膝関節症になる確率が高くなるのは、膝関節を怪我したことがある人です。

特に「半月板損傷」をした人は、変形性膝関節症にとてもなりやすくなります。

半月板とは、膝関節の中にある、大腿骨(太もも)と脛骨(すね)の間にある、関節軟骨です。

この半月板は膝関節のクッションのような役割を果たしてくれています。

そのため、半月板を損傷してしまうと、クッションの役割が果たせなくなってしまい、変形性膝関節症のリスクが高くなってしまいます。

膝関節には靱帯がたくさんあり、前十字靭帯や内側側副靱帯などを損傷すると、多くの場合、半月板も一緒に損傷している可能性があるので注意が必要です。

最後に

変形性膝関節症は、一度進行すると戻りません。

僕は、整骨院で5年ほど勤務し、この変形性膝関節症が原因で、趣味を楽しめなくなったり、散歩や正座などの日常生活の動作ができなくなっている人を、たくさん見てきました。

予防したからといって必ずならないとは言い切れませんが、少しでも発症のリスクを下げて、いつまでも自分の足で歩けるようにしていきましょう。

リハビリや膝の痛みで悩んでいて、どこに行こうか迷っている方がいたら、緑橋駅の近くにある、カラダの説明書にご相談ください。

細かく評価して、あなたに必要なリハビリを提案させていただきます。

ABOUT ME
春藤謙介
春藤謙介
パーソナルトレーナー
大手整骨院、フィットネスジムでの勤務経験後にサッカートレーナーとしての活動を開始。 現在は高校サッカー選手のサポートをしながら、自身も競技力向上に向けて研鑽を積んでます。 ジュニアアスリートに強靭なカラダと怪我しないカラダ作りを授けるトレーナーです。
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