【アキレス腱損傷はなぜ起こる?】原因と治療方法とは

こんにちは!緑橋で整体院をしている【カラダの説明書】の春藤謙介(シュントウ ケンスケ)です。
今回は「アキレス腱損傷」についてお伝えします。
アキレス腱は、歩く・走る・ジャンプするなど、ほぼすべての動作に関わる重要な腱です。
この腱が損傷してしまうと、日常生活に大きな支障が出てしまいます。
この記事では、アキレス腱損傷がどのようなときに起こるのか、どんな人がなりやすいのか、そして回復までの方法につい解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、予防や早期発見に役立てていただければ幸いです。
アキレス腱損傷とは?
アキレス腱損傷は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)と踵をつないでいる腱に起こる損傷です。
急激な伸張や負荷がかかった際に部分断裂または完全断裂することがあります。
この損傷は中高年の男性に多い傾向がありますが、最近では若年層の運動習慣の少ない人や、急にスポーツを再開した人にも増えています。
アキレス腱が切れると「バチンッ!」という破裂音とともに、強い痛みとともに歩行が困難になります。
また損傷時にバットで殴られたような衝撃と言う方がおおくいらっしゃいます。
急激な動作による断裂
アキレス腱損傷の多くは、ジャンプやダッシュなどの急激な動作時に発生します。
特にバスケットボール、テニス、サッカーなど、切り返しの多いスポーツで多く見られます。
準備運動が不十分な状態でいきなり動いたり、地面を強く蹴るような動作が繰り返されると、アキレス腱に強い引き伸ばされる力が加わり断裂に至るケースが多いです。
また、アキレス腱は血流が少ないため、加齢とともに柔軟性や回復力が低下してしまいます。
そのため40歳以降のスポーツをされる方は特に注意が必要です。
徐々にダメージが蓄積されるタイプ
一度の大きな負荷で起こる断裂とは別に、長期間にわたって蓄積された小さなダメージによって損傷が起こることもあります。
たとえば、
・繰り返されるジャンプやランニング
・柔軟性の低下したふくらはぎの筋肉
・偏った動作習慣
などです。
これらによって、アキレス腱に微細な断裂が起こり、それが修復されないまま悪化していくこともあります。
このタイプは「アキレス腱炎」とも呼ばれ、痛みが長期間続き、慢性的な炎症を伴います。
アキレス腱が断裂したときの症状
アキレス腱が完全に切れてしまったとき、以下のような特徴的な症状が見られます。
・断裂時に「パチン」という音を感じる
・ふくらはぎから踵にかけて激しい痛み
・つま先立ちができない
・足を後方に蹴る動作が困難になる
・腱の部分にへこみを触れる
これらの症状が見られた場合、すぐに医療機関を受診する必要があります。
放置してしまうと、再建手術が難しくなるだけでなく、再発のリスクも高くなります。
回復に必要な期間とリハビリの考え方
アキレス腱損傷の治療には、大きく分けて「保存療法」と「手術療法」の2つがあります。
どちらの方法でも、適切なリハビリと経過管理が必要になります。
回復には数ヶ月単位の時間がかかるため、焦らず計画的な復帰を目指すことが重要です。
手術 or 保存療法
完全断裂の場合、若年者やスポーツを続けたい方には手術が選ばれることが多いです。
手術では、断裂した腱を縫合して修復します。
一方で、高齢者や活動量が少ない方には保存療法(ギプスや装具による固定)も有効です。
しかし、再発の可能性が少ないのは手術療法になります。
どちらにしても、治療後のリハビリはとても重要な要素となります。
リハビリの初期段階
初期のリハビリでは、腱の修復を妨げない範囲で関節の可動域を保ち、筋力の低下を最小限にすることを目的とします。
荷重をかけるタイミングや角度には注意が必要です。
そのため、医師や理学療法士の指導のもとで進めることが大切になります。
過度に動かしすぎると再断裂のリスクが高まるため、注意が必要です。
復帰のために必要なこと
回復期が進んでくると、筋力トレーニングやジャンプ・走行などの動作訓練が始まります。
特にアキレス腱はジャンプ・ランなどの衝撃吸収に関わるため、段階的に運動負荷を上げる必要があります。
また、再発を防ぐためには、ふくらはぎの柔軟性と筋力のバランスを整えることが非常に重要です。
予防と再発防止のためにできること
アキレス腱損傷は、起きてしまうと長期にわたって運動制限が必要となるため、予防がとても大切です。
特に中高年で運動を再開しようと思っている方、部活動や趣味でスポーツをしている方は、アキレス腱に過度なストレスがかからないよう準備を整えることが必要です。
ウォーミングアップと柔軟性
運動前のウォーミングアップ不足は、アキレス腱損傷の大きなリスク要因です。
・ふくらはぎのストレッチ(アキレス腱を含む)
・足首の可動域を広げる動作
・軽い有酸素運動で血流を上げる
などを、しっかり行うようにしましょう。
柔軟性が高いと、腱が急激に引っ張られたときでもある程度の伸びに耐えられるため、断裂のリスクが下がります。
筋力バランスの維持
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)だけでなく、ハムストリングスや大臀筋など、下半身全体の筋力バランスが重要です。
一部の筋肉にばかり負担がかかると、腱にかかるストレスが増えてしまいます。
下半身の筋トレやバランストレーニングを取り入れることで、アキレス腱への負担を減らすことができます。
最後に
アキレス腱損傷は、スポーツが趣味の方から一般の方まで幅広く起こり得るケガです。
そして、一度損傷してしまうと、長期的な治療やリハビリが必要になります。
ですが、正しい知識とケアを行えば、予防も回復も十分に可能です。
もし足首やふくらはぎに違和感を感じた場合は、早めにご相談ください。
緑橋駅近くの整体院「カラダの説明書」では、国家資格を持ったトレーナーがお客様に合わせたケアを提案いたします。
早期発見と早期対応で、大きなケガを防ぎましょう。
