【脳震盪】サッカーでも起こる脳震盪とは?

こんにちは!緑橋で整体院をしている【カラダの説明書】の春藤謙介(シュントウ ケンスケ)です。
サッカーには、手を使ってはいけない。
というルールがあります。
これは、サッカーの特徴的なルールで、逆に言うと、手以外はどこを使ってもOKです。
そのため、胸や太もも、頭などいろんなところでボールをコントロールしていきます。
そんな中で、意外と見落としがちな怪我が【脳震盪】です。
脳震盪とは、頭に外力が加わった結果生じる、一過性の意識障害や記憶障害のことを言います。
サッカーではダイビングヘッドや高く上がったボールの処理の時に、頭を使います。
この時に、頭にかかる衝撃は相当なものです。
またコーナーキックやフリーキックなど、選手の頭に目掛けてボールを蹴り、相手選手と競り合ってヘディングをすることもあります。
このように、サッカーには頭に外力が加わる瞬間がたくさんあり、脳震盪がいつ起きても不思議ではない競技です。
すでに、小学生ではヘッディングを規制するような動きもありました。
今日は、そんな【脳震盪】について、脳震盪とはなにか、脳震盪になった時の対処はどうすれば良いのか、について解説していきたいと思います。
この記事を読んで、少しでも多くの方が脳震盪について正しい知識を得られれば、幸いです。
脳震盪とは
前述したとおり、脳震盪とは、頭に外力が加わった結果生じる、一過性の意識障害や記憶障害のことを言います。
この障害はあくまで一時的なもので、時間が経てば元に戻ります。
脳の損傷などは、基本的にありません。
ここからは、脳震盪が起こった時の症状について、解説していきます。
症状は?
脳震盪が起こった時の症状は、以下のとおりです。
軽度では、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、目のかすみなどが見られます。
さらに症状が強くなると
✅記憶消失
→自分の名前、生年月日、住所などが言えない
✅呂律が回らない
✅呼吸や脈拍の不整
などが見られます。
これらの症状が5分以上続く場合は、重症になるので、すぐに病院に連れて行ってください。
脳に関することなので、少しでも迷ったら救急車を呼ぶようにしましょう。
また頭に強い外力が加わると、頚椎捻挫やむち打ち症状などが合併しやすくなります。
これもしっかり頭に入れて、対処できるようにしておきましょう。
脳震盪はその後も怖い?
脳震盪は、脳震盪が起こった後にも症状が現れることがあります。
これを「脳震盪後症候群」と言います。
症状としては
✅頭痛
✅睡眠障害
✅短期記憶の問題
✅光や音への過敏性
✅人格の変化
これらの症状は脳震盪後、1週間以内によく見られ、2週目には消失します。
しかし、これらの症状が長く続く場合もあり、数ヶ月から数年続く場合もあります。
これらは、1度目の脳震盪が治りきっていない状態で、再度頭部に外力が加わると、出現しやすくなってしまいます。
脳震盪の怖さ
脳震盪を何度も繰り返していると、ひどい場合は、重い障害が残ってしまいます。
また、頭蓋内の出血などが原因で、死に至ることも考えられます。
脳震盪の厄介なところとして、外からではどんな状況か判断ができません。
脳震盪を何度も起こしている選手がいて、少しでも怪しいなと思った場合は、すぐに病院にいってCTを撮ってもらうようにしましょう。
特に、ヘディングが得意な選手や長身でヘディングを任されることが多い選手は注意が必要です。
脳震盪は、膝や足首の怪我にはない、死の危険性が伴う怪我です。
このようなことが、起こらないように、監督やコーチだけではなく、選手や保護者にも注意を呼びかけておくことが大事です。
脳震盪が起こった時はどうする?
では、実際に脳震盪が起こった時は、どうすれば良いのか?
1番、優先するべきことは「試合や練習から外れること」です。
これ以上の外力が加わらないように、まずは試合や練習から外れるようにしましょう。
おそらく、めまいや頭痛などが起こっているかと思います。
一時的に外れたことによって、頭痛やめまいは治るかもしれません。
しかし、脳震盪の場合、すぐに再開するのは危険です。
競技復帰に関しては、徐々に運動負荷を上げていくようにしましょう。
一度なってしまうと2.3日は様子を見た方が良いかと思います。
そして、いち早く病院に行き診断を受けることが必要になります。
最後に
脳震盪は、誰にでも起こる可能性があります。
僕がトレーナーに行っている時も、30分間試合に出ていた選手が自分の名前が言えなくなる場面がありました。
突然、脳震盪の選手が来た時にいつでも対処できるように、最低限の知識は監督やコーチは入れておきましょう。
これによって救われる命があります。
そして、選手たちは頭を強く打って、めまいや頭痛などが長時間続くようであれば、すぐに練習や試合を中止しましょう。
今回の記事を読んで、少しでも多くの方が脳震盪の知識を得て、最悪の事態を防げれば幸いです。
