【脂質は身体に必要不可欠!】脂質の体内での役割とは?

こんにちは!大阪市城東区【カラダの説明書】の春藤謙介(シュントウ ケンスケ)です。
みなさんは唐揚げや天ぷらなどの油物を控えたりしますか?
唐揚げや天ぷらなどはいわゆる「脂質」を多く含む食べ物です。
脂質はカロリーが高く、ダイエットや健康のために、悪者扱いされがちな栄養素です。
しかし、本来は三大栄養素と言われるほど、人間の身体にとって、とても重要な栄養素です。
今回はそんな誤解されがちな【脂質】について、脂質の身体の中での役割や、脂質を摂りすぎたときに起こるデメリットについて解説していきます。
脂質の役割とは?
普段、悪者扱いされがちですが、脂質はとても重要な役割を果たしてくれています。
ここからはそんな脂質の役割について、詳しく解説していきます!
エネルギー源
脂質は、糖質やタンパク質と同じように、エネルギー源として働く栄養素です。
糖質やタンパク質が1gあたり4kcalなのに対して、脂質は1gあたり9kcalと、とても効率の良いエネルギー源となります。
そのため、体内で消費されずに余分に残ってしまったエネルギーは、中性脂肪という形で体内に蓄えられます。
これが増えることで肥満となり、生活習慣病となってしまいます。
おそらくみなさん、このようなイメージを持っているため、脂肪と脂質を一緒に考えて、マイナスに捉えているのだと思います。
しかし、身体を動かすために脂質は1番効率の良い、エネルギー源になるため、人の身体には必要不可欠な栄養素となります。
細胞膜の生成
細胞膜とは細胞の中と外を分ける器官であり、選択的な物質の出し入れやバリア機能など、重要な役割を果たしてくれている器官になります。
この細胞膜の生成には脂質は欠かせない栄養素です。
脂質が不足し、この細胞膜が十分に機能しなくなってしまうと、身体には様々な症状が現れます。
細胞膜には、細胞外のものを細胞内に運搬する役割も持っています。
そのため、細胞膜がうまく機能しなくなると、細胞内のバランスを保てなくなってしまいます。
その結果、代謝異常やホルモン合成の低下、老廃物の蓄積、内臓機能の衰えなどが起こってしまいます。
ビタミンの吸収を助ける
脂質はビタミンの吸収を助けてくれる役割があります。
特に「脂溶性ビタミン」の吸収を助けてくれます。
脂溶性ビタミンとは、水に溶けにくく、油脂やアルコールに溶ける性質を持つビタミンのことです。
この脂溶性ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの4種類に分けられます。
脂溶性ビタミンは前述したように、油に溶けやすい性質を持っています。
そのため、脂質が不足してしまうと、脂溶性ビタミンを摂取していたとしても、うまく吸収されずビタミン欠乏症となってしまう可能性があります。
脂溶性ビタミンである、A.D.E.Kが不足してしまうとそれぞれ次のような症状が出てきてしまいます。
ビタミンA→皮膚・粘膜の乾燥、夜盲症
ビタミンD→骨の脆弱化(くる病)
ビタミンE→貧血、脱毛
ビタミンK→出血しやすくなる
では脂質を摂りすぎるとどうなるのか?
脂質は悪者ではない!
とは言え、現代の食生活では脂質を摂りすぎてしまうことがほとんどです。
その結果、脂質を摂りすぎてしまい、血液中の脂質の値が、基準値を大きく上回っている方が増えてきています。
この血液中の脂質の値が、基準値を上回っている状態を「脂質異常症」と言います。
この脂質異常症になってしまうと、血液中の脂質が増えてしまい、血管に脂質が溜まってしまうため、「動脈硬化」のリスクが高くなってしまいます。
そして、この動脈硬化が様々な症状の引き金となってしまいます。
狭心症、心筋梗塞
狭心症や心筋梗塞は、どちらも心臓の血管の血流が悪くなることで起こる病気です。
これは動脈硬化によって、引き起こされるリスクが高くなる病気の一つです。
狭心症と心筋梗塞の大きな違いは、症状の継続時間が大きく変わってきます。
狭心症は15分程度で胸の痛みなどの症状が治るのに対して、心筋梗塞は30分以上、症状が継続し、安静にしていても治ることはありません。
脳梗塞
脂質異常症は「脳梗塞」の原因にもなります。
これも、動脈硬化による影響で、血液中の脂質が血管内に蓄積され一つの塊になってしまいます。
そして、この塊によって血管が詰まってしまい、血流が滞ります。
血流が滞ってしまうと、血栓が形成されてしまい、その血栓が脳血管に到達し脳梗塞を発症します。
脳梗塞になってしまうと、片側の手足の痺れや麻痺、呂律が回らない、視野が欠ける、めまいなどの症状が現れます。
初めは軽く、疲労と勘違いしてしまう程度です。
そのため、見逃してしまいがちですが、放置していると後遺症などが残り、取り返しのつかないことになってしまいます。
日常生活で少しでも怪しいと思った場合は、すぐに救急車を呼び、病院に行くようにしましょう。
最後に
今回は脂質について解説してきました。
脂質はすごく、悪者扱いを受けていますが、実は身体の中で、とても重要な役割を果たしてくれています。
しかし、現代の食生活では、脂質を過剰に摂取してしまうことが多いため、世間では悪者なイメージがついていると思います。
確かに、過剰な脂質の摂取は問題ですが、極端な制限も身体には悪影響です。
自分の身体に合った、1日の目安摂取量を把握し、しっかりバランスよく脂質を摂れるように意識していきましょう!
そして、脂質異常症の予防には運動はとても効果的です。
カラダの説明書では、運動が苦手な方でも問題ありません。
医療系の国家資格を持ったトレーナーが、あなたに合ったトレーニングプランを組み立てて、ご提案させていただきます。
運動を始めたいけど、自信がない方はぜひ一度カラダの説明書にご相談ください!
運動を習慣にして、好きなものを食べられる人生を送っていきましょう!

