【マラソンとサングラス】走りに差が出る意外な理由とは?

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カラダの説明書 緑橋の春藤謙介です。
マラソン大会や練習で、サングラスをかけて走るランナーをよく見かけるようになりました。
「見た目のため?」
「日差しが強いから?」
確かにそれも理由のひとつですが、実はサングラスには“パフォーマンスと身体を守る”ための重要な役割があります。
今回は、「なぜマラソンにサングラスが必要なのか?」について、詳しく解説していきます。
サングラスがマラソンに与える影響とは?
まずは、サングラスが走りに与える「身体的なメリット」から説明します。
見落としがちな効果がいくつもあります。
紫外線から目と身体を守る
マラソンは長時間、屋外で紫外線を浴び続けるスポーツです。
その中で、サングラスは「目から入る紫外線」をカットしてくれます。
実は、目に紫外線が入ると脳が「体が日焼けしている」と誤認し、ストレスホルモン(コルチゾール)が増加。
これが疲労感や免疫力低下、筋肉の回復遅延に影響を及ぼすことがあるのです。
つまり、サングラスは「肌だけでなく、身体全体を紫外線ダメージから守る道具」と言えます。
目の疲労を軽減し集中力を保つ
太陽の強い光を長時間浴びることで、目の筋肉が酷使され疲労します。
この「視覚疲労」は知らず知らずのうちに脳の集中力や判断力を低下させ、フォームの乱れにもつながります。
特に、日差しが反射するロードや水たまりの多い路面では目の疲れが倍増します。
サングラスで光量を適切に調整することで、脳と神経の無駄な消耗を防ぐことができます。
風・ゴミ・虫などから目を保護する
マラソン中は風圧を受け続けるため、涙が出たり目が乾いたりします。
また、強風時や春の花粉・黄砂シーズンには、砂ぼこりや異物が目に入るリスクも高くなります。
これにより視界がぼやけたり、瞬きが増えてフォームが乱れたりするのを防ぐためにも、サングラスは有効です。
特にコンタクトレンズ使用者にとって、目の保護はパフォーマンス維持のカギになります。

サングラスを選ぶ際の3つの重要ポイント
では、どんなサングラスを選べばいいのか?
マラソンでの使用に適したサングラスには、いくつかの条件があります。
軽量でズレにくいフィット感
マラソンでは、何時間も走り続ける中で「ズレない・違和感がない」ことが絶対条件です。
耳や鼻にかかる圧力が少なく、長時間でもストレスを感じにくい軽量モデルがおすすめです。
また、走っている最中に何度もサングラスを直す動作はフォーム崩れの原因にもなります。
鼻パッドの調整ができるものや、顔の形にフィットするスポーツタイプを選びましょう。
レンズの色・機能に注意する
サングラスのレンズにはさまざまなカラーがありますが、マラソンにおすすめなのは「グレー系」や「ブラウン系」です。
視界の明暗を極端に変えず、自然な見え方が保てるため、路面の状況を正確に把握できます。
さらに、下記のような機能があると安心です。
・偏光レンズ:路面の反射光を抑える
・調光レンズ:天候に応じて自動で明るさが変わる
・UVカット率99%以上:目の紫外線ダメージを防ぐ
曇りにくい設計になっているか
寒暖差や汗によってレンズが曇ると視界が大きく妨げられ、集中力が切れてしまいます。
防曇(くもり止め)加工がされているか、通気性のあるフレーム構造かどうかを確認しておきましょう。
「汗をかいても視界がクリア」であることは、後半の失速を防ぐためにも重要なポイントです。
最後に
サングラスは見た目のカッコよさだけでなく、目を守り、疲労を防ぎ、集中力を保ち、フォームを崩さないための「パフォーマンスギア」です。
実際、トップアスリートの多くがサングラスを着用しているのは、見た目のためではなく、「本気で走るための準備」のひとつなのです。
これまでサングラスにあまり関心がなかった方も、自分の身体と走りを守るために一度使ってみることをおすすめします。
「走っていると目が疲れる」「後半になるとフォームが崩れる」
そんな方は、もしかすると“目”が原因かもしれません。
ぜひ一度、ご自身の走りと視界の関係を見直してみてください。
