G-PVZDF61VZF 【応急処置】最低限知っておきたい応急処置の内容とは? - カラダの説明書
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【応急処置】最低限知っておきたい応急処置の内容とは?

謙介春藤

こんにちは!緑橋で整体院をしている【カラダの説明書】の春藤謙介(シュントウ ケンスケ)です。

スポーツをしている人は、誰しもが怪我をする場面に遭遇したことがあると思います。

骨折や脱臼などの大きい怪我から、突き指や打撲などの小さいものまで、いろんな怪我があります。

そんな時に、怪我の被害を最小限に抑えるために重要な処置、それが【応急処置】です。

今回は、そんな応急処置について解説していきます。

この記事を読んで少しでも多くの方が、怪我を最小限に抑えることができれば幸いです。

応急処置とは?

応急処置とは、突然の怪我の際に、被害を最小限に抑えるために、その場で最低限できる処置や手当てのことです。

RICE処置と呼ばれる処置も応急処置に当てはまります。

これらの処置は、怪我の損傷を最低限に留めて、スポーツ復帰を早めることにも繋がります。

そのため、監督やコーチは最低限、頭に入れておく必要があります。

しかし、このRICE処置も最近では、少し変わってきています。

ここからは、その変わった内容について、お伝えしていきます。

最近は「PEACE &LOVE」?

最近は、RICE処置ではなく、PEACE &LOVEと呼ばれる応急処置が一般的です。

PEACE が長期的な処置、LOVEが長期的な処置です。

ここからは、そんな新しい応急処置の常識、PEACE&LOVEについて解説していきます。

PEACE(短期的な処置)

短期的な処置とは現場ですぐに実行できる処置のことです。

ここからは、そんな処置について解説していきます。

Protection (保護)

絶対安静!

動かさない!

何もしない!

今まではこのように、外傷の被害を最低限に抑えるために、安静が重視されてきました。

しかし、完全な安静を長期間取り続けると、筋力の低下や柔軟性の低下が起こってしまいます。

そのため、今では専門家の判断によって、適度な活動を早期に再開することが理想と言われています。

Elevation (挙上)

何かしらの組織を損傷すると腫脹と言われる腫れが出てきます。

これを最小限に抑える方法が、挙上です。

やり方は簡単で、損傷した部分を自分の心臓よりも高い位置に挙げるだけです。

ソファやベットに横たわりながら、クッションを使用して患部をさえてあげてください。

Avoid Anti-inflammatories (抗炎症薬を避ける)

怪我をすると炎症と言われる反応が出てきます。

これは、人間が本来もつ自然治癒過程のひとつです。

そのため、過度なアイシングや抗炎症薬などを摂取することは、治癒が遅くなる原因にも繋がります。

アイシングは長期間使用するのではなく、15分などの短期間に抑え、抗炎症薬などの薬は、どうしても出なければいけない場合や大事な場合のみに、使用を限定することが重要です。

Compression (圧迫)

圧迫は、腫れを抑え、血流を調整するためにとても有効です。

弾性包帯などを使用すると、患部の安静や腫れの抑制にも繋がるため、とても有効です。

しかし、キツく巻いて抑えすぎてしまうと、血流が制限されてしまい、治るために必要な血液が、患部まで届かなくなってしまうため、注意が必要です。

Education (教育)

自分の怪我の状態について、正確な情報を得ることはとても重要です。

正確な情報を知ることで、患者自身が積極的に治療に取り組むようになり、日常生活での注意事項やセルフケアにも具体的に取り組むことができるようになります。

LOVE(長期的な処置)

ここからは、怪我をしてから少し時間が経った後の処置を解説していきます。

一時的な痛みの緩和だけでなく、機能の回復や再発防止までを考えた処置になります。

Load (負荷)

今までは痛みが治るまで、もしくは損傷部位が元に戻るまで完全安静が一般的でした。

しかし、最近では、適切な負荷をかけることで、組織の再生を促し、リハビリの効果を最大限に引き出すことが分かってきました。

これは、スポーツ復帰のためにはとても重要な考え方になります。

負荷をかける際は、自分で設定した負荷ではなく、専門家の指導のもと、段階を踏みながら負荷をかけていくようにしましょう。

Optimism (楽観思考)

「病は気から」

という言葉があるように、心の状態も身体の治癒過程に大きな影響を与えます。

またポジティブな思考は、治療やリハビリを前向きに取り組むための助けにもなり、結果的に復帰までの期間が短くなります。

いつまでもネガティブな思考に取り憑かれるのではなく、気持ちを切り替えて治療に臨んでいくことも、早期復帰には重要な要素です。

Vascularisation (血流を増やす)

損傷部位を回復させるためには、細胞活動を活性化させ、酸素供給を増やしていく必要があります。

そのために、必要になるのが血流を増やすことです。

人間の身体の損傷は、血液が重要な役割を果たしてくれています。

そのため、血流が少なくなってしまうと、損傷の回復が思うように進まず、遅れてしまいます。

そのため、血流を増やすような、有酸素運動などは、治癒を促進させるためにも重要です。

Exercise (運動)

損傷をした後は、必ずと言っていいほど筋力が低下しています。

そんな状態で、スポーツ復帰をしても、再発の可能性がとても高い上に、練習についていけないということも考えられます。

そのため、怪我をした後は、段階的に強度を強くしていき、最低でも怪我をする前の筋力に戻してあげることが重要です。

このように、PEACE&LOVEはその場でできる、短期的な処置から、受傷後少し時間が空いた後の長期的な処置までを含めた、応急処置の方法になります。

最後に

今回は、応急処置について解説しました。

スポーツに関わる方は知っていて損はない内容だったかと思います。

応急処置は、専門家の指導のもと行わなければいけないこともありますが、選手や監督、コーチが知っていて、その場で対応することも早期復帰にはとても重要です。

スポーツに関わるものとして、最低限の応急処置の方法を知って、急な怪我にも即座に対応できるようにしておきましょう。

ABOUT ME
春藤謙介
春藤謙介
パーソナルトレーナー
大手整骨院、フィットネスジムでの勤務経験後にサッカートレーナーとしての活動を開始。 現在は高校サッカー選手のサポートをしながら、自身も競技力向上に向けて研鑽を積んでます。 ジュニアアスリートに強靭なカラダと怪我しないカラダ作りを授けるトレーナーです。
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