【股関節の痛みや不安感】その原因を徹底解説!

こんにちは!緑橋で整体院をしている【カラダの説明書】の春藤謙介(シュントウ ケンスケ)です。
みなさんは、股関節の付け根の部分に、痛みや違和感を感じたことはありますか?
股関節のこういった症状は、総称して【グロインペイン症候群】と呼ばれます。
特にサッカーやアメフト選手のように、キックや急な切り返しなどが多いスポーツをしている人に多い怪我です。
このグロインペイン症候群は、総称のため、痛みや違和感が出ている原因は、人によって異なります。
今回は、そんな【グロインペイン症候群】について、原因や症状について解説していきます。
グロインペイン症候群の原因は?
このグロインペイン症候群は、突発的に起こることは少なく、鼠径部に何らかの負荷がかかり、それが繰り返されることによって引き起こされます。
負荷の原因は様々で、それによって治療法やリハビリなども変わってきます。
ここからは、グロインペイン症候群の原因として考えられるものを、解説させていただきます。
オーバーユース(使いすぎ)
これは、練習の強度や練習頻度が格段に上がる、小学校から中学校などの成長期に多くみられる原因の一つです。
キックや急な切り返しなどの動作が多い、サッカーやアメフト選手に多くみられます。
キックや切り返しの際には、股関節は、足を前に振り出す動作と足を内に捻る動作が加わります。
その際、鼠径部に強い圧力が加わり、それが繰り返し加わることでグロインペイン症候群となっていきます。
この場合は、練習を中断するか練習強度を下げることで、痛みは緩和してきますが、原因を突き止めて改善していかないと、練習量が戻ると痛みが再発してきます。
身体的な要因
これは、股関節の可動域不足や体幹、股関節周囲の筋力の低下、身体コントロールの低下など、様々な原因が考えられます。
✅可動域
→体幹や股関節周囲の筋肉の柔軟性や関節の柔軟性の低下
✅安定性
→体幹や股関節周囲の筋力の低下による、不安定
✅協調性
→体幹と下肢の動きが連動していない
身体的な要因で起こる場合、これらの原因のどれが問題になっているかを、しっかりと見極め、治療またはリハビリを進めていく必要があります。
最近では、内転筋関連の股関節痛が多いと考えられています。
グロインペイン症候群の症状は?
グロインペイン症候群の症状は、原因によっても異なります。
多くは、痛みや不快感を伴います。
痛みの感覚も鋭い痛みだったり、鈍い痛みだったりと様々です。
一般的な症状としては、
○痛みや不快感→鼠径部に局所的な痛みや不快感
○運動時の症状→運動時に痛みが増加、キック、走る、跳ぶなどの動作で特にみられる
○痛みによる可動域制限→痛みが強いと、関節の可動域が狭くなる
何度もお伝えしているように、グロインペイン症候群の原因は多岐にわたるため、正確な診断を受けるためには、整形外科などでMRIを撮ってもらうことをお勧めします。
グロインペイン症候群の治療法とは?
グロインペイン症候群の治療は、原因によっても変わりますが、痛みを我慢して練習を続けながら、進めていくことが多いので、少し長引く可能性があります。
ここからは、そんなグロインペイン症候群の治療方法について解説してきます。
まずは鼠径部に対して痛みを取り除く治療
痛みが起きているということは、炎症も起きている可能性が非常に高いです。
そのため、まずは疼痛緩和や筋緊張の除去、炎症の抑制などを目的とした、アイシングや電気治療、徒手治療を行います。
しかし、この治療をして、痛みが取れたからといって、いきなり運動を始めて良いわけではありません。
これは、表面的な問題を解決しただけにすぎないので、ここから行う治療が、再発を防ぐためには重要になってきます。
股関節の可動域を広げる
グロインペイン症候群は、鼠径部に加わる負荷が原因で発症します。
そして、この負荷が加わる原因の一つとして考えられるのが、関節可動域の制限が起こることです。
特に、キックや切り返し動作は、内旋や外旋と呼ばれる股関節を捻る動作が重要になるため、この動きが硬くなると、グロインペイン症候群になりやすくなってしまいます。
そのため治療では、股関節の捻る動作を改善させるエクササイズや捻る動作を伴ったトレーニングなどを行っていきます。
体幹や股関節周囲の筋力強化
グロインペイン症候群は、負荷が加わることで引き起こされます。
ということは、練習や試合でかかる負荷に身体が耐えれていないために、鼠径部に痛みが出ていると考えられます。
そのため、痛みが引いたとしても、股関節周囲の筋力低下が残っている状態では、再発する可能性が非常に高いです。
特に、股関節の安定を図ってくれる「外旋六筋」と呼ばれる筋肉は重要になってきます。
また、鼠径部にかかる圧を減らすためには、体幹の安定も必要となり、この体幹と股関節周囲の筋力が、再発を防ぐためには、非常に重要です。
体幹と股関節の協調性
これらの筋力を鍛えた後は、それらの動きが、協調して働くようにトレーニングをしていきます。
人間の動作は複雑で、スポーツにおいて、どこかの関節が単体で動くことは、ほぼありません。
そのため、単体で股関節周囲の筋肉や体幹を鍛えても、スポーツ動作の中では最大限の力を発揮できません。
これらが、最大限の力を発揮できるようにするためにも、リハビリの中で協調性を意識してトレーニングすることが、重要になってきます。
最後に
グロインペイン症候群は、徐々に痛みが増してくる怪我です。
そのため、軽い痛みだからと言って、騙し騙しプレーをしていると、どんどん痛みがひどくなり、完治するまでに長い期間が必要になってきます。
全力でプレーして、大事な場面で100%を出し切れるようにするためにも、早め早めの治療を心がけていきましょう。
また、動作の習得や筋力の強化は、1週間や2週間ではなかなかできません。
そのため、日頃からトレーニングをして、自分の身体がどれくらい動くのかをしっかり把握しておくことも、グロインペイン症候群の予防には重要です。
もし、今、自分で何をしたら良いかわからない人は、緑橋駅の近くにある、カラダの説明書にご相談ください。
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